ミャンマーに住みながら家族と共にSNSでコメディ動画を投稿していた芸能人コ・パウが抗議活動に参加したことで政府から追われる身となり、ジャングルに潜伏しながらも制作したセルフドキュメンタリー。監視と自己表現の制限の中で尊厳を奪われ、死者数と拘留者率が増加する一方のミャンマーの現実が描かれている。リスクを冒して公開され続ける本作はコ・パウの戦いと決意を記録したものであり、ミャンマーの人々の声の代弁でもある。

■見どころ
①クーデター後、ディストピアとなったミャンマーの状況をリアルに捉えており、印象深い。
②ジャングルで潜伏生活を送りながら映画を製作したコ・パウ監督の経緯が非常に感動的。
③厳しい状況下でも希望を失わずに生きるミャンマーの人々の強さに勇気をもらえる。