不正アクセスで逮捕された染田真一とかつての演劇仲間たちによって繰り広げられる日常作品。太田真博の劇場長編デビュー作で、2011年に不正アクセス禁止違反容疑で逮捕された経験からインスピレーションを得た一作だ。染田の嘆願書を書くために久しぶりに集まった演劇仲間たちが抱えるそれぞれの想いが描かれている。キャストには青野竜平や後藤龍馬など、舞台や映画で活躍する個性豊かな面々が集まった。

■見どころ
①膨大なセリフから成る会話劇が見応えがあり、セリフ一つ一つに想いや魂がこもっている
②逮捕をきっかけに築いてきた人間関係が崩れていく様子がリアルで、ラストまで見逃せない
③姿を現さずともしっかりと染田の存在感を感じられる演出の数々に工夫を感じられる

安部康二郎

映画