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フランスの名匠アルノー・デプレシャンがメガホンを取った家族ドラマ。『アネット』などで知られるフランスのトップ女優マリオン・コティヤールと、『それでも私は生きていく』で名演を見せたメルヴィル・プポーが、憎み合う姉と弟を演じた。両親の死によって再会した姉弟が命尽きるまで憎しみ合う様子を描き、デプレシャン監督らしい独特で卓越した作品と評されている。2022年カンヌ国際映画祭コンペティション部門にも正式出品された。

■見どころ
①映画的興奮に満ちた作品を生み出し続けるデプレシャン監督の最高傑作の一つと言える。
②憎しみ合う姉弟を目の当たりにした観客は、自らの中にある醜い感情とも向き合うことになる。
③どうしようもない現実をとことん追求した本作は、今を生きることの大切さを問いかけてくる。

チェチェン人少女が強制送還されそうになりながらも、同級生たちがそれを守ろうと立ち上がる様が描かれたフランス映画。監督・脚本を務めたのは「来るべき日々」などで知られるロマン・グーピル。メインキャストに「無垢の瞳」で知られるヴァレリア・ブルーニ・テデスキなど、グーピル監督本人も出演している。ほか出演はリンダ・ドゥデヴァ、ジュール・リトマニック、エレーヌ・バブなど。カンヌ映画祭における特別上映作品。

■見どころ
①重いテーマだが、子ども目線でそれを前向きなメッセージとして描いている点が素晴らしい。
②母親役のヴァレリア・ブルーニ・テデスキがとても気骨のある肝っ玉母さんで観ていて爽快。
③シリアスな映画の雰囲気の中にもユーモアがチラホラと登場し、そのセンスが抜群。

ロランス・ブリオー

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