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フランスの名匠アルノー・デプレシャンがメガホンを取った家族ドラマ。『アネット』などで知られるフランスのトップ女優マリオン・コティヤールと、『それでも私は生きていく』で名演を見せたメルヴィル・プポーが、憎み合う姉と弟を演じた。両親の死によって再会した姉弟が命尽きるまで憎しみ合う様子を描き、デプレシャン監督らしい独特で卓越した作品と評されている。2022年カンヌ国際映画祭コンペティション部門にも正式出品された。

■見どころ
①映画的興奮に満ちた作品を生み出し続けるデプレシャン監督の最高傑作の一つと言える。
②憎しみ合う姉弟を目の当たりにした観客は、自らの中にある醜い感情とも向き合うことになる。
③どうしようもない現実をとことん追求した本作は、今を生きることの大切さを問いかけてくる。

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病気の父と新たな恋愛という、2つの状況に直面したシングルマザー。監督自身の経験をもとにしたヒューマンドラマ作品で、第75回カンヌ国際映画祭でヨーロッパ・シネマ・レーベルを受賞。脚本・監督を務めたのは、「未来よ こんにちは」でベルリン国際映画祭の銀熊賞を受賞したミア・ハンセン＝ラヴ。主役のシングルマザーを「アデル、ブルーは熱い色」でカンヌ映画祭の最高賞であるパルム・ドールに輝いたレア・セドゥが演じた。

■見どころ
①レア・セドゥ演じる芯の強い母親が観ていて爽快で、応援したくなる魅力あるキャラクター。
②人生の大きな転換点でありながら、感情の繊細な部分を主に見せるというバランスが素晴らしい。
③フランス映画らしい色彩と整った映像に、ユーモアのある会話が乗るとても静かな映画。

ジュディット・ドゥ・リュズ

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