ナチスの戦犯アドルフ・アイヒマン。アイヒマンは今までしてきた残虐な行為こそ作品化されてきたが、この作品ではこれまでにないアイヒマンの人生の最期に携わった人間にフォーカスを当てている。監督と脚本を手がけたのは女優グウィネス・パルトロウの弟・ジェイク・スパロウ監督。彼は「焼却炉を作った人の息子にインタビューをしたのがきっかけで、この物語は生まれた」と語る。また監督の強い思いで、スーパー16mmのフィルムで全編撮影されている。

■見どころ
①製作陣の入念なリサーチでより事実に基づいた作品になっていて、リアリティを感じられる。
②あれほど酷いことをしても、最期は普通の人間だった。これを見ると歴史の目撃者になれる。
③イスラエルと宗教の根深さを感じられる。その歴史を今一度学習したくなる。

ツァヒ・グラッド

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