女優の水村美咲が原案と企画、主演そしてプロデュースを務めた短編作品。幼い子供を持つ女性が、女優という夢を追いかける物語。2023年に公開された長編映画『在りのままで進め』の姉妹作品で、どちらも水村が原案からプロデュースまで務めている。両作品の監督を務めたのは、『星に語りて-Starry Sky-』で長編映画デビューを果たした松本動。脚本を担当したのは数々の短編映画の脚本家を務めた桑江良佳。

■見どころ
①夢を持つ女性を応援する。言葉にするのは簡単だが、この作品からは圧倒的な熱量が感じられる！
②プロデュースも担当する水村美咲の直談判もあり、監督は松本動。自然で生き生きとした表情が素晴らしい。
③30歳を越えたら、もう夢は諦めなければならないのか？全ての大人に刺さる真っ直ぐなストーリー！

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2013年に摘発された高齢者売春クラブの事件を題材に『燦燦　さんさん』『ソワレ』の外山文治監督が超高齢化社会を迎えた日本の閉塞感や闇に切り込んだ問題作。ENBUゼミナールによる“シネマプロジェクト”第10弾作品。ワークショップオーディションによって33人が選出され、高齢者の性や若者の孤独を描く。主演にはファッション雑誌『ニコラ』でモデルとして活躍し、現在は俳優として数々のドラマや映画に出演している岡本玲を迎える。

■見どころ
①高齢者を家族のように扱う反面、売春クラブに送り込む主人公の二面性を演じた岡本玲の演技が光る。
②人として正しさとは何か？優しさとは何か？幸せとは何か？を訴えかけてくる社会派な作品。
③大ヒット映画『カメラを止めるな！』を生み出したENBUゼミナールの連帯感が凄い。

俳優の水村美咲が原案・企画・プロデュースに加えて主演を務め、自身がこれまでに感じてきた、夢をかなえ理想の人生を実現していくことの難しさなどをテーマに、登場人物たちが成長していく姿を描いたドラマ。2018年に活動の拠点を関西から東京に移した水村が、2022年に原案・企画・プロデュース・主演を務めて完成させた短編『在りのままで咲け』の姉妹編となる長編作品。監督はテレビドキュメンタリーなどを手がける松本動。

■見どころ
①3人の女性のそれぞれ違った生き方を描いていて、女性なら誰しも共感できるはず。
②理想の人生を実現させていく事の難しさに胸が痛くなりつつも、前を向く元気をくれる作品。
③3人の女優たちが等身大の女性を演じていて、すごく親しみやすさを感じられる。

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実写版『喧嘩番長』や、数々のVシネマを撮影してきた監督・東海林毅。1995年には「東京国際レズビアン＆ゲイ フィルム＆ビデオフェスティバル」で審査員特別賞を受賞した。東海林は本作で、ゲイの老人・山崎が老いによる醜さに苦悶する様子を描いた。21分の短編映画であるものの、国内外で高い評価を受けて数々の映画賞を受賞。2023年には東海林毅自身の手で長編作品として再映画化されている。主人公・山崎を演じたのは、『鎌倉殿の13人』などに出演する田村泰二郎。

■見どころ
①LGBTや性的嗜好、そして老い。短編作品ではあるものの、胸に刺さるリアルさが印象的。
②2023年の長編版における作品の根幹部分が端的に表現されている。見比べてみるのも楽しい。
③自らの美貌に見惚れて溺れ死んだナルキソスが、もし生きていたら。テーマ設定の時点で既に面白い。

宋晋瑞

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