スタジオギブリ(ジブリ)による短編アニメーションで、同じくジブリ作品の『猫の返し』と同時上映された。監督は前作の『ギブリーズ』でも監督を務め、中田ヤスタカの音楽ユニット「capsule」のPVも手掛けている百瀬義行。キャラクター原案は宮崎駿作品のプロデューサーとして知られる鈴木敏夫(クレジットは「すずきとしお」名義)。特別キャラクター原案は漫画家のいしいひさいち。キャストは西村雅彦、鈴木京香、古田新太、斉藤暁、篠原ともえ、今田耕司など。

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当時の邦画興行記録第1位に輝いたジブリアニメ。日本を舞台にした作品で、製作費・製作期間は、本作以前のスタジオジブリ作品と比べて倍以上かかっている。原作・脚本・監督は宮崎駿。米良美一が歌う主題歌も話題になった。作画監督は安藤雅司、高坂希太郎、近藤喜文の3人。音楽は宮崎アニメの常連である久石譲。主役のアシタカを演じるのは、宮崎作品『風の谷のナウシカ』にも出演していた松田洋治。出演はほかに石田ゆり子、田中裕子、小林薫、森光子、森繁久彌など。

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柊あおいの同名少女コミックをスタジオジブリがアニメーション映画化した不朽の名作。宮崎駿や高畑勲の作品を支えてきた名アニメーターの近藤喜文の初の長編監督作品。キャッチコピーは「好きなひとが、できました。」。98年に46歳で他界した近藤にとって、本作が最初で最後の監督作となった。劇中で雫が生みだす物語世界に、画家でイラストレーターの井上直久が描く幻想的な架空世界「イバラード」が用いられている。

■見どころ
①夢を追いかける主人公たちの甘酸っぱい青春と恋愛が爽やかに描かれていて、胸がときめく。
②名曲『カントリーロード』の和訳された歌詞が、物語とマッチしていて素晴らしい。
③今や見ない日はないほど人気俳優となった高橋一生が天沢聖司役を担当していて、胸が熱くなる。

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化学(ばけがく)を使う狸が、人間に抵抗する様子を描いたジブリアニメ。監督・原作・脚本は『火垂るの墓』『かぐや姫の物語』の高畑勲。キャラクターデザインは大塚伸治。作画監督は大塚のほか、賀川愛、河口俊夫の3人が担当。また企画として宮崎駿がクレジットされている。声の出演は野々村真、石田ゆり子、清川虹子など。ほかに3代目古今亭志ん朝や5代目柳家小さんなどの落語家も出演している。テーマ曲を歌うのは上々颱風。

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スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画。監督、原作、脚本を宮崎駿が担当。前作『魔女の宅急便』に続き日本の劇場用アニメ映画の興行成績日本記録を更新した作品で。1920年代後半のイタリア・アドリア海を舞台に豚の姿をした退役軍人の物語。森山周一郎演じる主人公ポルコ・ロッソの「飛ばねぇ豚はただの豚だ」のセリフは有名で、劇場予告編でも使用されている。ヒロインのマダム・ジーナを演じた加藤登紀子が歌う『さくらんぼの実る頃』はヒット曲となった。

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漫画家の岡本螢と刀根夕子による同名の漫画を基にした、スタジオジブリの長編アニメ映画。監督は「火垂るの墓」を手掛け、本作が7度目の映画化作品となる高畑勲。昭和40年代の日本に生きる小学5年生のタエ子の物語が描かれる。キャッチコピーは「私はワタシと旅に出る」。1991年7月20日に公開され、翌年の日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞した。主役のタエ子とトシオの声は今井美樹と柳葉敏郎が担当。

■見どころ
①当時の田舎の風景が美しく描かれており、視聴者を過去の時代へと誘ってくれる。
②有機農業について語る現代のエピソードが交差することで、物語に深みを与えている。
③音楽は星勝、主題歌は都はるみ、声の出演には今井美樹と柳葉敏郎など、豪華キャスト陣が採用されている。

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「魔女の宅急便」は1989年の7月29日にスタジオジブリが公開した日本のアニメ映画。宮崎駿監督がスタジオジブリで作った長編映画では、初めて他人が書いた原作を基にしている。原作は角野栄子の同名の児童文学で、魔女の血を受け継ぐ13歳の少女キキの成長物語となっている。主題歌は荒井由実が歌った「ルージュの伝言」「やさしさに包まれたなら」。キャッチコピーは「悲しんだり落ち込んだりもしましたが、私は元気です」。

■見どころ
①13歳の少女が人との出会いや別れを通して自分自身を見つめ直し、自信を取り戻していく姿に感動する。
②北ヨーロッパの架空の町をイメージしたというコリコの街の海や時計塔、風車などの美しい風景が目を引く。
③ユーミンの歌う「ルージュの伝言」と「やさしさに包まれたなら」が映画の雰囲気を盛り上げてくれる。

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日本が誇る映画監督・宮崎駿がコナン・ドイルの古典的な推理小説「名探偵ホームズ」を原作として生み出したアニメ映画。霧に包まれたロンドン、ベーカー街を舞台に名探偵ホームズが複雑な謎を解き明かす内容で、推理のスリルにアクションとユーモアを織り交ぜた斬新なアプローチが用いられている。原作の登場人物であるモリアーティ教授やレストレード警部などのキャラクターも登場。1986年に日本で公開された。

■見どころ
①ミセス・ハドソンの魅力的な人柄が、モリアーティ教授の計画に予想外の影響を与える展開が見どころ。
②ドーバー海峡の大空中戦では航空郵便を守るためのホームズの活躍が描かれており、その勇敢な姿が印象的。
③宮崎駿が手がけた作品であり、彼の独特な世界観とストーリーテリングが光る点も大きな魅力。

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世界的な映画監督である宮崎駿の手によって映像化され、1984年にテレビ朝日系列で視聴者にお披露目された「名探偵ホームズ」シリーズの劇場版。アーサー・コナン・ドイルの不朽の名作「シャーロック・ホームズ」に基づいた内容で、物語の中で登場するキャラクターたちはすべて独特の犬の姿をしている。本作では海底の財宝をめぐる大冒険が描かれるため、スリリングでありながらもファンタジックな世界観となっている。

■見どころ
①モロアッチ教授の巧妙な策略とホームズの知恵の駆け引きは、推理アニメの醍醐味を存分に味わえる。
②海底の財宝をめぐる冒険を通して、視覚的にも楽しいシーンが多く描かれている。
③飛行機や車などのメカニックデザインには宮崎駿監督の独特のセンスが光っている。

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原作はカナダのルーシー・モード・モンゴメリの名作『赤毛のアン』。出版されたのは1908年だが、現在でも大変人気の小説である。日本では、1979年に『赤毛のアン　グリーンゲーブルズへの道』としてテレビアニメーションとして製作され、原作を忠実に表現した映像作品として支持を受けた。

本作はテレビシリーズ全50話の中の1～6話を、当時テレビシリーズの演出をしていた高畑勲が監修・再編集した劇場版作品。1989年にも再編集されていたが公開はされなかった為、20年もの時を経て2010年に待望の劇場公開となった。

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近藤喜文

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