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連城三紀彦の小説『少女』が原作。女優・安藤サクラの父としても知られる俳優の奥田瑛二が初めて映画監督としてメガホンを取った。奥田が中年警官役で主演を務めたほか、オーディションで選ばれた新人・小沢まゆも主演となる。のちに小沢は奥田瑛二の監督2作目『るにん』(2004)にも出演。また海外の映画祭では、本作で最優秀女優賞を複数受賞している。中年警官と中学生の少女との純愛というモラルに反した展開ながら、演技に高い評価が集まっている。

■見どころ
①めんどくさい人間関係とアンモラルな人々……。フランス映画のエッセンスが映画好きを刺激する。
②当時新人の小沢まゆ、言わずと知れた名優・奥田瑛二のダブル主演。2人の演技に思わず引き込まれる。
③現代ではあり得ない設定！？田舎の地方都市ならではの空気感が、かつての日本を思い出させる。

小路晃

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