福島県の下神白団地は、2011年の福島第一原発の事故後に、浪江町、双葉町、大熊町、富岡町からの避難者たちが新たな生活を始めた公営住宅です。その下神白団地で2016年から「まちの思い出」と「当時の馴染み深い曲」について住民達から話を聞き、それをラジオ番組風のCDとして届けてきたプロジェクト「ラジオ下神白」と、2019年に結成された住民の思い出の曲を演奏する「伴奏型支援バンド」の様子を、カメラが追いかける。監督・撮影・編集は小森はるかが務めた。

■見どころ
①復興住宅での様子を住民の思い出と結びつけた音楽を通じて描く試みは、視聴者に深い感動を与える。
②住民同士の絆の力から生まれた伴奏型支援バンドを通じて、人々が互いに支え合うことの大切さを感じられる。
③小森はるか監督による映像は震災後の東北の風景と人々の生活を繊細に捉えており、印象深い。

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