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『スーパーの女』の伊丹十三監督第10作目。「マルタイ」とは、護衛対象になる人物を指す警察用語である。殺人現場を目撃してしまい、マルタイとして守られる主人公の女性を描いた作品。社会派でありながらコメディ要素もあり、エンターテインメント性の高い映画となっている。同監督は、映画公開後の97年12月20日に飛び降り自殺をし、惜しくも本作が遺作となってしまった。

主演は、伊丹映画の全てに出演を果たしている宮本信子。撮影は『スーパーの女』の前田米造が担当。共演の西村雅彦が、本作でキネマ旬報助演男優賞を受賞した。

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1971年から始まった日活ロマンポルノの最終作品。1988年に公開され、『その時、ハートは盗まれた』の演出を担った金澤克次が監督デビューを飾った作品でもある。軽トラで移動式バーを開く恋多き女性の門倉裕が組事務所に忍び込んだことからトラブルに巻き込まれる、ハチャメチャな若者たちの青春を描くポルノ映画。主演の竹田ゆかりは、のちに中野珠子としてタレントに転身している。撮影は『冴島奈緒 アクメ記念日』の野田悌男が担当。

■見どころ
①高橋明や影山英俊が最終作品ということで出演し、従来作品のマニアからも喜びの声が。
②ロマンポルノにしてはコメディタッチが強く80年代のポップカルチャーを感じられ軽い気持ちで見られる。
③ドタバタと展開するストーリーの中で、裕の恋人で冒険家の植村直己に憧れる光の行動が意味不明だが笑える。

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国税局査察部(通称マルサ)で働く女性が、ラブホテル経営者を脱税で摘発するまでをコミカルに描いたサスペンスドラマ。『お葬式』や『タンポポ』の伊丹十三が、脚本と監督を担当。

1988年の第11回日本アカデミー賞では、最優秀作品賞、監督賞および脚本賞(伊丹十三)、主演女優賞(宮本信子)、主演男優賞(山崎努)、助演男優賞(津川雅彦)を受賞と、数多くの賞を受賞している。さらに1989年には、カプコンがゲーム化したファミリーコンピュータ向けソフトが発売されている。

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