第27回のタリン・ブラックナイト映画祭でプレミア上映された本作。マレーシア出身の映画監督リム・カーワイによる『どこでもない、ここしかない』と『いつか、どこかで』に続く、「バルカン半島3部作」の完結編にあたる。パンデミックと戦争が巻き起こる中、主人公・エヴァがバルカン半島で出会った映画監督・ジェイを探す物語。エヴァを演じたのは、『いつか、どこかで』でも主演を務めたアデラ・ソー。ジェイ役はカーワイ監督の『あなたの微笑み』に出演した尚玄が演じる。

■見どころ
①全く新しいリム・カーワイの世界観！パンデミックや戦争という背景の中、映像は極めて美しく牧歌的。
②行き当たりばったりの撮影旅で、なんと台本はなし！アデラ・ソーと尚玄による極めて自然な演技に注目！
③パンデミックと戦争はもはやSFの物語ではない。当たり前の日常の大切さを再確認させてくれる作品。

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マレーシア出身で日本に留学・就職した後、『マジック＆ロス』、『恋するミナミ』など世界を舞台に映画を作り続けているリム・カーワイ監督のドラマ映画。カーワイ監督が東ヨーロッパを旅行中にフェルディ・ルッビジとその妻、ヌーダンと出会ったことで映画の発想を得て、その後、再びバルカン半島に戻り2人を主人公に起用して即興で映画撮影が行われた。

マケドニアのマトカ渓谷をはじめ、スロベニアやクロアチアの美しい景色の中で繰り広げられる男女のドラマと共に、バルカン半島ではマイノリティであるトルコ系の人々の機微に触れる。

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