英国ロイヤル・バレエ団の元プリンシパルである熊川哲也が制作した公演を、映画館上演するKバレエシリーズの第19弾。演目はディズニーのアニメ作品でも親しまれているヨーロッパの童話「眠れる森の美女」で、この熊川版はこれまでにない大胆なアプローチで新解釈を加えた全く新しい物語となっている。Kバレエ創設25周年の幕開けに公開された演目であり、映像は2023年10月・東京文化会館大ホールの公演が収録された。

■見どころ
①デジレ王子の衣装の変化が面白く、自然に心境の変化なども読み取れて素晴らしい。
②ヒロインの衣装が煌びやかで踊りに合わせて服が動くのも美しく、観ていて楽しい。
③古典の新解釈もオリジナリティがある上に、現代性が高く納得できる改変になっている。

ロイヤル・オペラ、ロイヤル・バレエ団に加え、ロイヤル・オペラ・ハウス・オーケストラの本拠地であり「コヴェント・ガーデン」とも称されるロイヤル・オペラ・ハウスにて行われたバレエ作品の劇場公開版（シネマシーズン）。演目はピョートル・チャイコフスキーの手掛けた楽曲からなる名作「くるみ割り人形」で、数ある「くるみ割り人形」の作品の中でも物語性が高いことで人気を集めており、ロイヤル・バレエではほぼ毎年上演されいる。

■見どころ
①アップや引いた全体の画角など、バレエファンにとってこれが見たいという映像になっている。
②バレエ出演者たちの鍛え抜かれた圧倒的な肉体美に、とにかく惚れ惚れする。
③セットの転換などの舞台演出もきれいな映像で映っており、本筋でない部分も興味深い。

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