トルコとベルギー合作のヒューマンドラマ映画。冬景色が広がるトルコ南東部を舞台に、亡き妻の遺体を故郷へと運ぶ男・ムサと孫娘・ハリメの旅の様子が描かれている。監督はイランの映画祭で国際審査員を務めた経験があるベキル・ビュルビュルが担当。孫娘のハメリを演じたシャム・ゼイダンは、本作が初演技作品だ。第28回テトゥアン地中海映画祭でグランプリ、第27回ソフィア国際映画祭では審査員特別賞を受賞した。

■見どころ
①言葉数や対話が少ない演出でも伝わってくる、奥深く複雑なストーリーに不思議と魅了される
②人々との出逢いの中で異文化交流の難しさに直面し、悲しくやるせない気持ちになる
③年老いたムサを演じる俳優のデミル・パルスジャンの、派手ではないが確然たる演技が光っている

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