クリストフ・オノレ監督の少年時代を題材にした自伝的映画。父親の突然の死をきっかけにパリを訪れ、人々との交流や葛藤を描いている。主人公のリュカ役にはポール・キルシェが抜擢され、短い俳優生活にも関わらず堂々と存在感のある演技を披露している。サン・セバスチャン国際映画祭ではポール・キルシェが最年少で主演男優賞を受賞し、リュミエール賞やセザール賞にもノミネートされている。監督は作家としても活躍するクリストフ・オノレが担当した。

■見どころ
①17歳というまだ大人になりきれない少年の繊細ながら荒い心情が描かれ、リアリティに溢れている
②ボーイズラブ的要素が細部に散りばめられ、BL好きの心を揺さぶる内容となっている
③父を亡くした喪失感から少しずつ生気を取り戻して再生していくリュカの姿に胸が熱くなる

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