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1955年に実際に起こった、エメット・ティル殺害事件。黒人の少年・ティルが、白人女性に口笛を吹いたと因縁をつけられ、凄惨なリンチの後に殺害される。本作はアメリカ公民権運動の拡大に繋がった同事件を、60年以上の時を経て映像化した作品。60を超える映画祭の計86部門にノミネートされ、21部門の映画賞を受賞している。監督を務めたのは『クレメンシー』のシノニエ・チュクウ。主演は『ザ・ハーダー・ゼイ・フォール 報復の荒野』のダニエル・デッドワイラー。

■見どころ
①決して忘れ去られてはならない残酷な事件と、母親の愛。絶望が希望に変わっていく様子に感涙。
②温かな光と、冷たい暗闇の映像表現が凄すぎる。温度だけでなく、登場人物たちの心情すら伝わってくるよう。
③最愛の息子を失った母親を演じる、ダニエル・デッドワイラーの演技は圧巻の一言。

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制作総指揮はハリウッド俳優のモーガン・フリーマンが手がけていて、自身でも自閉症スペクトラムをもつデヴィット・ミデル監督との初タッグ作品となった。この作品は無実の黒人が白人警官に殺された悲劇の実話を、リアルタイムで再現したサスペンス作品。人種差別が大きなテーマであり、主演を演じたフランキー・フェイソンはインディペント・スピリット賞のノミネートとゴッサム賞において、最優秀主演男優賞を受賞した。

■見どころ
①ノンフィクション映画としてはかなり緊迫感のある90分。一瞬たりとも目が離せない。
②最後のクレジットには実際の音声の記録が流される。ぜひ最後まで見てほしい。
③フランキー・フェイソンの危機迫る演技は圧巻。迫力を感じられ、黒人の気持ちを代弁しているかのよう。

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