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あるカップルの出会いから別れまでをコラージュ形式で描いた恋愛抒情詩映画。『24アワー・パーティ・ピープル』や『CODE46』など、異なるジャンルの作品を手掛けて高い評価を受けてきた鬼才マイケル・ウィンターボトムがメガホンを取った。9つの曲に乗せて官能的なラブ・ストーリーが描かれていき、赤裸々な性描写が話題に。本作に感銘を受けたプライマル・スクリームやフランツ・フェルディナンドらミュージシャンがライブシーンを披露している。

■見どころ
①物語の冒頭は南極から始まる。愛欲の先にある孤独や喪失感を南極の景色と重ねる手法が秀逸。
②直接的な性交シーンは欧米で物議をかもしたが、リアルを追求した描写の数々は圧倒的。
③著名ミュージシャンのライブシーンも堪能できて、イギリスのロックバンド好きには堪らない。

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17世紀、英国に実在した放蕩詩人、ロチェスター伯爵の波乱万丈な半生を描いた歴史ドラマ。『マルコビッチの穴』の個性派俳優ジョン・マルコビッチが、国王役として出演しつつ、企画・製作に携わる。

ロチェスター伯爵役に『シザーハンズ』「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジョニー・デップ、ロチェスター伯爵が演技指導する女優役に、『ギター弾きの恋』のサマンサ・モートン、妻エリザベスにロザムンド・パイクが起用されている。CM製作を手がけてきたローレンス・ダンモアが、本作で映画監督デビューを果たした。

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ピアノを中心に、ニュージーランドの原住民マオリ族と話すことができない女性の関係性を描いたヒューマンドラマ。監督・脚本を務めたのはジェーン・カンピオンで、今作でカンヌ国際映画祭の最高賞であるパルム・ドールを女性監督として初めて受賞した。アカデミー賞においても主演のホリー・ハンターが主演女優賞、その娘役のアンナ・パキンが助演女優賞、加えてジェーン・カンピオン監督が脚本賞をそれぞれ受賞している。

■見どころ
①美しい風景に流れるピアノの音色がとにかく素晴らしく、音楽が鑑賞後も耳に残る。
②ストーリーの店舗も最初はゆっくり目だが、終盤は怒涛でその緩急が素晴らしい。
③美しい風景と音楽とは裏腹に、ドロドロとした愛憎劇というコンビネーションが好きな人にはたまらない。

「英国式庭園殺人事件」「コックと泥棒、その妻と愛人」などの作品で有名なイギリス映画界の巨匠ピーター・グリーナウェイ監督の作品。シェイクスピアの最後の作品「テンペスト」をもとに、監督が独自の映像表現で復讐の物語として仕上げた。イギリスの名優ジョン・ギールグッドが主役のプロスペロー役。また「ロザリンとライオン」のイザベル・パスコー、「仕立て屋の恋」のミシェル・ブランが出演。衣装は日本人のワダエミがデザインした。

■見どころ
①絶海の孤島に追放されたプロスペローが強大な力を手に入れ、復讐を遂行していく過程にゾクゾクする。
②名優ジョン・ギールグッドの深みある表情と声が、プロスペローの人物像を鮮やかに表現している。
③映画の世界観にマッチし、高い評価を受けた日本人デザイナー・ワダエミの衣装も必見。

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「英国式庭園殺人事件」「ZOO」などの作品により世界でカルト的人気を誇るピーター・グリーナウェイ監督のサスペンス映画。シシー・コルピッツという名の3人の女性が、それぞれの夫を異なる手口で殺すところから物語が始まる。3人のシシー役には「魅せられて四月」のジョーン・プローライト、「愛しい人が眠るまで」のジュリエット・スティーヴンソン、「パトリオット」のジョエリー・リチャードソンが抜擢。「タイタニック」のバーナード・ヒルが検視官マジェット役を演じた。

■見どころ
①しばしば難解なグリーナウェイ監督の作品にしては比較的分かりやすく、とっつきやすい内容となっている。
②水辺の町や英国式庭園の風景は絵画のように美しく、工夫が凝らされた色彩や構図に見入ってしまう。
③ブラックユーモアに満ちたストーリーながらミステリーとして成立しており、一瞬たりとも目が離せない。

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「英国式庭園殺人事件」「コックと泥棒、その妻と愛人」などで独自の芸術性を発揮し、多くのアーティストに影響を与えたイギリスの映画監督・ピーター・グリーナウェイの作品。動物の死体の腐敗する様子を映し出すことに夢中になる双子の兄弟の物語が展開される。双子に惹かれるヒロイン・アルバを演じたのは、「終電車」「最後の晩餐」で知られるアンドレア・フェレオル。音楽はグリーナウェイ監督の常連であるマイケル・ナイマンが担当した。

■見どころ
①ストーリー展開や登場人物の感情に寄り添ったマイケル・ナイマンの音楽が最高。
②グリーナウェイ監督独特の毒に満ちたブラックなユーモアセンスに不思議と引き込まれる。
③大好きか大嫌いかの二極に分かれる作品。自分がどちらのタイプか見極められるという意味でも楽しい。

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英国アート映画の先駆者として世界各国でカルト的な人気を博している映画監督、ピーター・グリーナウェイの長編映画。美意識に憑かれ、毒に満ちた世界を見事に織りなしたネビルという男のキャラクターは、“英国史上最もエレガントで偏執狂的な紳士”と絶賛されている。「マックス、モン・アムール」のアンソニー・ヒギンズが主人公のネビル役、「ニコライとアレクサンドラ」のジャネット・サズマンがバージニア役を演じた。

■見どころ
①考え尽くされた構図と色彩、それらに調和する音楽を用いたアブノーマルな映像すべてに夢中になる。
②絵の中に隠された真実を紐解いていく過程が面白い。ミステリーとしても一級品。
③死や肉欲、暴力や芸術などを赤裸々に描くことで知られるグリーナウェイ監督の世界観に圧倒される。

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