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大友克洋の同名漫画で、1982年から1990年にかけて週刊ヤングマガジンで連載されていた『AKIRA』が原作。大友克洋自らが製作した長編SFアニメーション作品である。特に日本国外で高い評価と熱狂的な支持を得て、世界における日本のアニメーションブームの先駆け的な存在となった。

監督の大友克洋は他に『迷宮物語』や『スチームボーイ』といった劇場版アニメを製作している。脚本は『スケバン刑事 風間三姉妹の逆襲』の橋本以蔵と大友が共同執筆。

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広島出身で原爆・戦争をテーマにした作品を数多く手がけた中沢啓治による同名コミックが原作。自身の被爆体験をもとに、少年の目線から戦中・戦後の時代を描く。主人公・元の声優には、広島出身で当時元とほぼ同じ年齢だった宮崎一成がオーディションで選出された。中沢の私財も一部投じて製作されており、アニメーションながら原爆投下のシーンは非常にリアル。漫画や実写では再現しきれない原爆の現実を表現したい、という中沢の意向が反映されている。

■見どころ
①子どもが主人公のアニメ映画と侮るなかれ、戦争と原爆の恐ろしさ、凄惨さがひしひしと伝わってくる
②アニメーションだからこそ描ける、リアルな被爆体験。忘れてはいけない記憶が心に刻まれる
③壮絶な被爆体験を経てなお前向きな主人公・元と、生き抜こうとする人々の逞しさが胸を打つ

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